2026年、なぜ「バブ」の排気音に若者が酔いしれるのか?昭和の絶版車「ホークII」が価格暴騰の末に辿り着いた狂騒曲の現在地

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2026年、なぜ「バブ」の排気音に若者が酔いしれるのか?昭和の絶版車「ホークII」が価格暴騰の末に辿り着いた狂騒曲の現在地
2026年、なぜ「バブ」の排気音に若者が酔いしれるのか?昭和の絶版車「ホークII」が価格暴騰の末に辿り着いた狂騒曲の現在地
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🎵 2026年、なぜ「バブ」の排気音に若者が酔いしれるのか?昭和の絶版車「ホークII」が価格暴騰の末に辿り着いた狂騒曲の現在地

バイク バブというフレーズを耳にして、独特の排気音と昭和のストリートの空気を思い浮かべる人は多いはずだ。1970年代後半にホンダが市場に送り出した「CB250T / CB400T」シリーズ、通称ホーク。360度クランクを採用した並列2気筒エンジンが叩き出す「バーブー」という太く湿り気のあるエキゾーストノートからその名が定着し、半世紀近くが経過した今も二輪史に燦然と輝いている。

静粛な電動モビリティが街を無音で滑走する2026年現在、アナログな機械感を全身で主張するバイク バブの存在感は、以前にも増して異彩を放っている。かつては若者の反骨心の象徴だったこの旧車が、今や世界的な投機対象、さらにはZ世代のファッションアイコンとして新たな黄金期を迎えている。その過熱するブームの深層を探った。

「やかんタンク」と独特の重低音:ホークIIが誕生した時代背景

バイク バブ

1977年の登場時、ホンダCB400T(ホークII)は空前絶後の空冷4ストロークSOHC3バルブ2気筒エンジンを搭載していた。名車CB400FOUR(ヨンフォア)の後継機として開発された経緯を持ちながら、あえて4気筒ではなく実用性とトルクを重視した2気筒を選択。この技術的判断が、怪しくも魅力的な排気音を生み出す原点となった。

丸みを帯びた独特の燃料タンク形状から「やかんタンク」の愛称がついた初期型は、当初その野暮ったいスタイルから賛否が分かれた。しかし、社外マフラーへ換装した瞬間に化ける。集合管を通り抜ける低回転域のドコドコ感と、アクセルを開けた際の乾いた破裂音。これこそが、数多のライダーを魅了してやまないサウンドの正体だ。

『東京リベンジャーズ』効果を超えて:Z世代を引き寄せる「アナログへの執着」

バイク バブ

「バブ」のブーム再燃を語る上で、数年前に社会現象となった漫画『東京リベンジャーズ』の存在は外せない。主人公・佐野万次郎(マイキー)の愛車として描かれたことで、バイクに興味のなかった10代や20代へ認知が一気に広がった。だが、2026年現在の波は単なるアニメブームの延長線上には留まらない。

デジタル空間で完結するライフスタイルに浸るZ世代にとって、キックペダルを蹴り下ろし、キャブレターからガソリンを送り込んでエンジンをなだめる行為そのものが新鮮な体験なのだ。スマホの画面越しでは決して味わえない「機械を操っている実感」が、若者を昭和の旧車へと駆り立てている。

300万円オーバーはザラ?狂熱を帯びる2026年の絶版車中古市場

バイク バブ

現在の中古車市場を見渡すと、価格の上昇ぶりには目を見張るものがある。状態の良いCB400TやCB250Tは、車体価格だけで300万円から400万円オーバーで取引されるケースも珍しくない。10年前の相場を知るベテランライダーからすれば、正気の沙汰とは思えない高騰ぶりだ。

特にオリジナルのフレームを保ち、当時の純正パーツが残っている車両はプレミア価値が跳ね上がる。投資目的で買いあさる海外コレクターの参入も価格高騰に拍車をかけており、実用車だったはずのホークが今や高級骨董品としての地位を確立しつつある。

「音」の合法化とマナーの壁:平成・令和の騒音規制と旧車乗りの苦悩

バブを愛する者たちにとって、常に背中合わせにあるのが「騒音規制」と「世間の目」だ。直管マフラーによる爆音走行は、過去の暴走族カルチャーの負の遺産としても記憶されている。2026年の現在、排ガス規制や騒音取り締まりはかつてないほど厳格化された。

こうした時代において、現存するオーナーたちは「大人の嗜み」としての乗り方を模索している。車検に対応した合法的なJMCA認定マフラーでありながら、特有の重低音を楽しめるカスタムが主流となり、地域社会と共存しながら音を楽しむ賢明なスタイルが広がっている。

絶体絶命のパーツ不足を救う「リプロパーツ」と職人たちの執念

製造から約50年が経過し、ホンダ純正のパーツ供給はすでに大半が終了している。レストア(修復)を試みるオーナーにとって、部品の確保は死活問題だ。この危機を救っているのが、日本のサードパーティメーカーや旧車専門ショップの手掛ける「リプロパーツ(復刻部品)」である。

精密な採寸と現代の加工技術によって復元されたエンジン内部パーツや電装系部品が、奇跡的に市場へ供給され続けている。熟練メカニックたちの意地と、パーツメーカーの熱量なくして、2026年の道路をバブが走り続けることは不可能だったと言っても過言ではない。

時代遅れだからこそ愛おしい。電動化時代の波間で響く2気筒の鼓動

環境性能と安全性が最優先される現代のモビリティ社会において、ホークシリーズはあらゆる意味で「時代遅れ」かもしれない。インジェクションもABSも存在せず、オイル漏れや点火系のトラブルとも隣り合わせだ。

しかし、だからこそ人々はこの鉄と油の塊に魅了される。アクセルを軽く煽った瞬間に体に伝わる振動と、独特の「バブ」という咆哮。どれほど時代が進化しようとも、人間の五感を直接揺さぶるこの快感だけは、デジタルや電動の技術では決して置き換えられないのだ。 (出典: バイク バブ(Yahoo!ニュース)